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tryと聞くと、「挑戦する」「試す」という意味が思い浮かんできます。
旅行英語などでよく使えるのは、「Can I try this on?これ試着してもいいですか?」などのフレーズでしょう。
でも、他にもtryを食べ物などにも使えるようなので、見ていきたいと思います。
try自体の意味は、「試す、やってみる、試みる、しようと努力する」。ですが、実際に私たちは会話でどうやって使うのでしょうか?という視点で見ていきたいと思います。
try to, try -ingのニュアンスの違い
意味は大体同じように見えますが、実際は、少しニュアンスに違いがあるようです。
try toは、「目的を達成するために、少し困難がある様子」「目標を達成できるかどうかに焦点が当たっている」
try -ingは、「とりあえずやってみる」「あなたにとって楽しいこと、いいことである場合もある」
というニュアンスがあります。
例えば、
I tried to catch the bus but I missed it.
バスに乗ろうとしたけど乗れなかった。
We try to use the machine.
その機械を使うようにしています。
That’s a good point. I’ll try to keep that in mind.
良いポイントですね、覚えておくようにします。
こんな文章では、「~するようにする」というニュアンスが伝わりますよね。
一方、
Why don’t you try asking him?
(彼がどうかわからないけど)とりあえず聞いてみたら?
Maybe you should try getting up earlier in the morning.
朝もう少し早く起きてみるのもいいかもしれませんね。
Have you ever tried skiing?
スキーしたことある?
I decided to try eating less sugar, as it is healthier.
砂糖を少な目にすることにしたの、もっと健康的だと思う。
こちらの文章では、結果が「あなたにとっていいですよ」というニュアンスが伝わってきますよね。
会話でのtryの使い方
実際にどんな場面で使えるのか見ていきましょう。
◎Let’s try to get the most out of it.
最大限に生かそう。
Get the most out of …:最大限に生かす
◎ I’m trying my best.
一生懸命やっています。
「英語学習がんばっていますね」と言われて、「I cannot speak English」と言うよりも、こんなポジティブ表現の方が上達度が全く違います。
◎I want to try scuba diving.
スキューバダイビングをやってみたいな。
◎You’ll have to try harder.
もっとがんばらないといけませんね。
◎It’s worth a try.
やってみる価値はあるかもね。
※tryが名詞形になって、「a try」という風にも表現できます。
◎They might still have tickets left – why don’t you give it a try?
チケットが残っているかもよ。予約してみたら?
◎I’m just trying to understand.
(あなたの言いたいことや状況を)理解しようとしてるだけだよ。
※口論になった時に、よく自分を落ち着かせるために言ったりします。状況が理解できない時、自分の言い方がアグレッシブになりそうな時にも和らげる表現として使えます。
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tryのイディオム表現
try on
試着するときに使える表現ですね。
Try on the shoes to see if they fit.
靴が合うかどうか履いてみて。
My daughter likes trying on her Mum’s clothes.
娘は、母親の服を着たりするのが好き。
try out for
チームや、劇の役などのシーンに使われるイディオムです。
Jim tried out for the school play.
劇の役に挑戦した。
try your hand at something
初めて挑戦する、試みる時にはこのフレーズが使えます。
Mike decided to try his hand at tennis.
(初めて)テニスをすることに決めました。
try someone’s patience
try your luck
結果がどうであれ、「とりあえず試す」という意味になります。
「luck」を試す、運を試すと考えると分かりやすいですよね(^^)。
トライ&エラーって英語?
よく「トライアンドエラーを繰り返して」という言葉を耳にしますが、英語なのでしょうか?という疑問があります。
最近では、会議、日本語のプレゼンの中にもカタカナ英語が出てきているんですよね。
例えば、
レコメンしてくれる=recommendation, to recommend
サードパーティー(第三者)=Third party
コンファームする(確認する)=Confirm
などなど
日本語をしゃべっている感じでいきなりカタカナ英語が出てきて驚きました。
意味的には伝わりますが、「文法的に疑問」という部分もありますよね。
「コンファームする」というのは、コンファーム自体が動詞なので、+「する」になると、実は文法的にはどうかという部分もあると思います。
このような感じで、「トライアンドエラー」は実は英語ではないようです。
正しくは、「トライアルアンドエラーtrial and error」になります。
That is the essential element, learned largely by trial and error.
それはトライ&エラーから学んだ不可欠な要素です。
These parameters are designed by trial and error.
これらの指標は、トライ&エラーによって成り立っています。
The companies had to find out by trial and error what types of music would be attractive to customers.
会社はトライ&エラーによってどの音楽が顧客にとって魅力的かを見つけなければなりませんでした。
An optimum value was found by trial and error.
最適値はトライ&エラー(試行錯誤)で求められる。
この例文を見ていると、フォーマルなシーンで使われることが多そうですよね。
計算式、データの結果、ビジネスなどです。
実際にビジネスで使われることもあるようですが、「トライアンドエラー」は間違いで、「トライアルアンドエラー」が正解だそうです。
シンプルな動詞でもこんなに色々なシーンで使われるんですね。以上tryのまとめでした(^^)
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