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スピードリーディングとフォトリーディングのスキルをつけたら、「英語の能力アップ」「最大の力を発揮できる」「インプットできる情報が5倍になる」なんていう本があったので、「実際はどうなんだろう?」と思って実践してみました。
スピードリーディングとは?
スピードリーディングは、3つの単語を一つのチャンクでとらえたり、目の動きをトレーニングすることで速く読むことができるリーディング方法です。
例えば、What are you looking for when you converse with people? What kinds of things do you usually discuss? Are there things that would be more interesting to you?
参照元:https://blog.fluent-forever.com/conversation-questions/
は三つの質問文になっていますが、一つの質問文、 What kinds of things do you usually discuss?
では、What kinds ofを三つの言葉ではなくて、Whatkindsofという一つのチャンクにして情報をキャッチします。
またはWhat kinds ofの三つの言葉の真ん中、Kindsに目線を置いて、What kinds ofというように読みます。
日本語でも、「どんな種類の」というフレーズを、「ど ん な 種 類 の」ではなくて、「どんな 種類 の」
でもなくて、速く読みたい時には、「どんな種類の」でパッと情報をキャッチしますよね。
さらに上級者の方は、一つの文章をパッとみて情報をキャッチしたり、流し読みのような感じで、(日本語の本であれば)右上から左下に斜めに読んだりするのではないでしょうか。
英語でのスピードリーディングのスキルも同じように
What kinds of things do you usually discuss?
では、文章の左、真ん中、最後あたりに視点を置いて、その周りの言葉をチャンクにして理解していきます。
フォトリーディングとは?
フォトリーディングは名前の通り、写真のように「パシャリ」とページ全体を記憶して、大体の内容をつかみ、どんどん本が読めるようになるのでそれだけ知識が増えてビジネスの分野などで注目されている力です。
英語では、一分間で25,000ワードも読めるようになるとか。
でも、実際には、「読む」のではなくて、「Mentally Photograph」ということです。
イメージや写真のような感じで脳に記憶するという感じでしょうか。
この本の中でも、「You cannot ”read” at 25,000 words per minute(25,000字を「読む」ことはできませんよね)」と言っています。
実際に「読む」のではないのだとすれば、どうやって記憶するのでしょうか?
本やインターネットから私が学習した方法はこんな感じです。
①意識を頭の少し上くらいにもってくる。
②頭の上にミカンがあるような感じ。そこに意識を集中させる。
③どんな目的で読むのかを明確にする。
③1ページ1秒でパラっとリズミカルに。
④リラックスしながらページ全体をぼうっと見る感じ。
⑤重要なキーワードをインプットする。
⑥重要なキーワードがわかったら、それを意識しながら読んでいく。
全体的にはこんな流れです。
でも、「本当はどうなのかな?」と思って、英語の原書を読んでみることにしました。
そしたら、もう少し奥が深いようです。
フォトリーディングのやり方
パッと見た感じは、5回に分けて情報をリピートしてインプットしている所が興味深いなと思いました。
Fluent Foreverの本でも、リピートして内容を記憶することで、より定着することを学びました。
リピートといっても、何回も「勉強」するのではなくて、一回読んだことを、書いたり、人に言ったり、レッスン動画を作ったりするということです。
Prepare
「準備」の段階ですね。
この時点から、ちょっと今までの自分がやってきた「読書」とは違うなという印象を受けます。
「準備」とは、単語をウィキペディアで調べたり、歴史の勉強をするということではないようです。
「準備」とは、自分に対してする質問のこと。
- この本から何を学びたいか?
- この本を読む前と読んだ後では、自分はどう変わっていたいか?
- 実生活にどのように役立てるか?
- どのくらいのレベルまでこの本を理解したいのか?
- 理解度は、概要でもいいのか?それともある章ではがっつり理解したいのか?
- この本にはどのくらいの時間を費やしてもいいのか?
大まかには、自分に対してこのような質問を投げかけます。
理由は、旅の「到着地」を決めるということです。
「どこがゴールかもわからずに旅をしている」人が多いということですね。
確かに、読書に限らず、実生活でも同じようなことが言えるかもしれません。
何を達成したいかもわからずにとりあえず英語を始める、とりあえず問題集をはじめる、とりあえず英会話教室の体験学習に申し込む。
こんなことも当てはまるかもしれないと思いました。
さらに、準備の段階では、体の調子もあります。
リラックスしながらも集中している状態。
英語の原書でも、「頭の上にミカンを思い浮かべる」ということが書かれていました。
- ミカンに集中する。
- そのミカンを右手や左手にキャッチボールのような感じで移動させる。
- そのミカンを頭の上に持ってくるような感じ。
- 集中したら、まず本を自分の目の前に置く。
- 閉じていた目をゆっくり開いて、できる自分をイメージする。
- 本はまだ開かない。
など、集中の管理とマインドコントロールを行うんですね。
「みかん」については、こちらの動画が参考になりました。(4:50あたり)
この辺りにみかんを想像すると集中力が高まるんですね。
Preview
次は、今自分が読みたい本を「調査Survey」します。
調査といっても、すごく勉強したり、研究するわけではなくて、簡単に情報収集をするだけです。
- タイトル、サブタイトル
- 本の表紙や表紙
- 裏の言葉
- 目次の内容
- 質問
- あとがき
など、本の実際の内容以外の所から情報収集をします。下の動画では、3分が制限時間になっています。
実際、これだけの情報収集をすれば、今自分が読もうとしている本の内容を推測できるんですね。
そして、triggerwordを探していきます。トリガーワードとは、本のキーワードのようなものでしょう。
「The 80/20 rules」ということが言われます。
直訳すると、80%の価値は、全体のたった20%のコンテンツが持っているということです。
つまり20%の内容が本当に大切で核となる情報なんですよね。
なので、この20%を理解できれば、自分の読みたい本はクリアということになりますね。
もちろん、「フォトリーディングの世界では」です。
Photoreadingの原書では、「スーパーで買い物をしているように読みます」と書いてありました。
確かに、自分の欲しいものを買いにスーパーに行って、全部の商品を見るわけではありませんよね。
欲しい商品、欲しい商品と関連するものをチェックするはずです。
そう考えてみると、自分の欲しい情報だけをキャッチするということがカギなのかもしれませんよね。
ただ、ここで「罠」があります。
普通のリーディングをして内容を把握したくなる
ということです。
自分が興味のある分野だと、詳細まで把握したくなってしまうのですが、それではフォトリーディングのいいところが台無しになってしまうのだとか。
Photoreading
今から読んでいきますが、実際に本を開くまでに、結構準備していますよね。
もう大体本の内容については理解しているような状態ではないでしょうか。
フォトリーディングの本を読んで、驚いたのですが、本を読むときには、「Soft eye」というテクニックを使うそうです。
しかもこれは15世紀の宮本武蔵が元になっているとか。
実際に本に書いてありました。
A clear description of soft eyes comes from Miyamoto Musashi, a legendary fifteenth century swadsman and the author of The Book of Five Rings.
で、この「ソフトアイズ」って何?という感じだったのですが、どうやら、動きの本質を見る力のことらしいです。
宮本武蔵はその昔、Kenを、外側の動き自体、Kanを動きや物事の本質として説いていたそうです。
ますます「フォトリーディングって深いのだ」ということが分かってきました。
さらには、ミカンに集中するだけではなくて、自分の目線をどこに集中させるかということも鍵となっています。
右手と左手の人差し指を互いに指さすような感じで、そこに意識を集中させます。
その集中をそのままで、本の上に持ってくるようにします。
他にも集中の方法がいくつかあるので、気になる方はフォトリーディングの本を参考にしてみてください。
さらに、実際にフォトリーディングを始める時には、「5。。。4。。。3。。。2。。。」「りらーーーっくす」と心の中で言いながら読んだりします。
Activating
ビジネス書や実用書で主に使えるテクニックだと思います。
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多読記事選び方についても書いてあるのですが、小説は、表紙を見たり要約を見たりしても「謎」のようにして読者をひきつけるように書いてあるので、Photoreading初心者の私にとっては、わかりにくいかなという印象を受けました。
なので、選ぶのは、日本語英語共にビジネス書、実用書がおススメです。
このActivatingというステップでは、思い出しのステップです。
思い出しのステップが大切なことは、こちらの英語学習法で紹介している多読で実践したのですが、この「思い出しのステップ」で知識が定着すると思います。
なぜなら、私はこのFluent Foreverという本を10分だけ読んでブログに書いただけなのですが、結構覚えていることに気がつきました。
そして、この10分間以外の部分も読んだのですが、ブログに書いておらず人にも言っていないので、定かではない部分があります。
実際、人は次の日になったら80%くらいは忘れている。
実験で、情報を与えられただけの人と、情報を与えられて紙に書いた人では情報の定着度が違ったということを今でも覚えています。
さらに思い出したい場合、効果的な方法は、マインドマップを書くことです。
参照元:The Photoreading Whole Mind System
このように、24時間以内に、自分に対して質問してみます。
- この本のメッセージは何か?
- この本をどのように生活に役立てることができるのか?
- エッセンスは?
- タイトル、サブタイトル、目次から思い出すことは?
などなど、記憶を呼び起こすための質問を自分にしてみます。
Rapid reading
最後の段階は、速読です。
私たちの得たい知識や状態によって、「速度が速くなったり遅くなったりするのは大丈夫である」ということが言われています。
自分がすでに知っている知識やよく読むような内容であれば、速度は早くなる、目の動きもスムーズになるでしょう。
反対に、論文や自分があまり普段触れない内容だと、目の動きが遅くなって、より一生懸命理解しようとします。
ですが、基本は、速読です。
私たちが探している情報がある章をパッと読んだりして有効活用します。
最後に、チャレンジとして「5日間のフォトリーディングチャレンジ」というものがあります。
5日間、私たちが好きな本をフォトリーディングしていくという方法です。
でも、だんだんPhotoreading以外のステップの時間を長くしていきます。
全体の時間は30分以内ですが、例えば、Activating、Rapid readingの部分を20分にしてみたりします。
これで1冊の本が100%理解できるようになるということです。
フォトリーディングをする時に、捨てなければならないこと
読書=楽しみと思っている私にとっては、「本をスキャンするように読む」ということは新しいアイディアでした。
なので、まず捨てなければならないのは、以前持っていた「全部を理解したい」という考えです。
- 「自分はできないのではないか」という思い込み
- 完璧主義
- 理解を0か100かで考えること
- パフォーマンスへの不安の感情「Performance anxiety」
こんな考えは、フォトリーディングに必要ありません。
日本語だと訓練すれば読めるようなるかもしれません。さらに興味がある本であればなおさら意識を集中することができますよね。
先日、大量買いしてしまったTony Robbinsの本や言語学の本が待っています。
ということで、スピードリーディングとフォトリーディングはどちらが英語学習に効果的なのかということについて実践してみました。
スピードリーディングをやってみた結果
スピードリーディングは、スキャニング、スキミングなど、必要な情報を探しながらも、内容をほぼ理解していくことが求められます。
理解度は90%、ほぼ理解していることが必要です。
TOEICや英検に興味がある、英語ができるようになりたい方なら、なおさら「速く、正確に情報をキャッチできるようになりたい」と思っているのでは。
私もそうです。
実際、練習のために、こちらの本をスピードリーディングで何度か読んでみました。
三つの言葉をチャンクにしたり、目を文章の最初、真ん中、最後など飛ばすように動かしたり。
目の動きが前の文章に戻りそうな時は、自分の指で目線をガイドしてみました。
その結果、やはりリズムよく集中して読むと、理解度は80~90%だと思います。
スピードリーディングは、TOEICや英検などの資格試験、大学入試などでは必要ですが、より内容を理解してしっかり学習したい時には、多読がおススメです。
多読実践動画レッスンはこちらから視聴できます。
これと比較して、フォトリーディングについても見ていきたいと思います。
フォトリーディングをやってみた結果
フォトリーディングには「効果がない」とか、「内容は頭に入らない」ということが言われています。
でも、やらないで批評する人にはなりたくなかったので、実際にやってみることにしました。
もちろん、英語でフォトリーディングをするのと日本語でフォトリーディングをするのとではまた違うと思います。
でも、情報を大量にインプット⇒活用できるということでは同じでしょうね。
実際、英語ネイティブではない日本人が、英語のペーパーバックを読んでフォトリーディングをするのは難しいです。
例えば、Anthony Robbins UNLIMITED POWERのこちらの章では
Seven Lies(7つのウソ)と書かれています。
なので、基本的には、この7つを探すような感じで読んでいきます。
「ウォーリーを探せ」みたいな感じで、「1」はどこかな?と見ていくと、Beliefの所にありましたよね。
その前の段落は、流し読みしました。
大まかな話の流れだけ理解できたという感じです。
- 「Lies」と書いたのはなぜか。
- 「Lies」というと人々はどんな風に思うか。
- 「Lies」は、Tony Robbinsにとってどういう意味か。
こんな感じでした。
それ以外の情報はポロポロ落ちていくことになりますよね。
エッセンシャルなものだけ吸収するといった感じだと思います。
フォトリーディングの感想音声
Photoreadingをやってみた感想~第1回目↓
第2回目↓
第3回目↓
第4回目↓
第5回目↓
第6回目↓
第7回目↓
ということで、私も見様見真似でやってみましたが、スピードリーディングに比べて、フォトリーディングでは理解度は20%ほど落ちました。
大体の概要だけの理解といった感じです。
ただ、回数が増すにつれて「なぜかできるという自信」が湧き出てくるのを感じました。
「パフォーマンス恐怖症」だった私が周りを気にせず自分と向き合うマインドトレーニングでこんなにできるようになったとは。
必要なのは、「自分はどういう答えが欲しいのか」だったのかもしれません。
フォトリーディング実践記2週目
「うわー、何だったっけこれ?」というようなテストのようなプレッシャーがないので、
生活の中に自然に取り入れられている感じです。
特に、「直感で気になる所をスーパーリーディングする」というところが効いているのかもと思います。
グループワークで、一つの本についてディスカッションすれば、お互いの知識を分かち合えてとてもいい刺激になるのかもと思っています。
フォトリーディングの実践記は2週目ですが、「自分でもこのエクササイズやってみよう」という所を集中的にチェックするようになりました。
何度もフォトリーディングをすると英語学習効果を実感できています。
Activatingのステップで使ったマインドマップはこんな感じです。
「他にもあったけど何だっけ?」というポイントは、自分が注目していない所
すなわちフィルターにかかっている所になりますよね。
注意点は、やはり気を付けないと「熟読」になってしまっている所です。
内容に興味があればあるほど、本来の目的を忘れてしまうことがあります。
あくまでも、集中力はみかんに、そして自分が最初に問いかけた質問を忘れないようにしたいです。
まとめ
「フォトリーディングで捨てなければならないこと」で言われている通り、「完璧に理解したいという考え」を捨てなければなりませんね。
これまでの常識にとらわれない読み方ということでとらえることが必要です。
なので、「これをレポートにしてね」という場合には、フォトリーディングはおすすめできません。
結論としては、「やればやるほど特別な力が身につく」「トレーニングをすればできるようになる」ということを感じました。
「当たり前だろ」と言われそうですが、フォトリーディングのコースって大体10万円くらいするらしいのですが、それでマスターできるようになるのだとか。
一ページをスキャンするように読めるようになると、パラパラと本をめくるだけで、本の内容が頭に入ってくる。
それを実践することができる、セミナーやブログで紹介できる。
これってすごくないですか?
ブログなどで情報発信をする人が増えてきているので、やはり成功している人は、常にインプットをしていると思います。
そんな中で、やはりこのスキルは欠かせないのではないでしょうか。
英語学習にもフォトリーディングを活用して、どんどんレベルアップしていきたいですよね。
あなたの大成功をお祈りしています。
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