英語の長文が頭に入ってこない時の解決法~IELTSのテキストを使って~

スポンサーリンク

英語学習を進めてくると、知っている単語や表現が増えてきて、「もっと読めるようになればいいのに」「長文になると読めない」ということも多いのではないでしょうか。

単語やフレーズならわかるのに、英語の長文になると頭に入ってこないという相談を受けることがあります。

今日は、長文リーディングの対処法を一緒に見ていきましょう。

長文リーディングができるメリット

英語の長文リーディングは苦手意識がある人は多いかもしれません。

文章がいくつも続いていると、意味がわからなくなって、これまでにどこを読んでいたのかわからなくなることもあります。

さらに時間が限られている場合だと、速読の力も必要になってくるので、なおさら「面倒くさいな」と感じるかもしれません。

ですが、英語の長文リーディングができれば、かなりのメリットがあります。

英語の長文リーディングができるといいこと
  1. TOEICや英検などでの得点アップに繋がる。
  2. IELTSなど難易度が高い試験にも挑戦できるので、世界が広がる。
  3. ペーパーバックが読めるようになるので、英語が楽しくなる。
  4. 英語そのものを理解できるようになるので、理解度が他の人とはレベル違いになる。
  5. リーディングで理解が進むので、リスニングやスピーキング力にも相乗効果がある。
  6. 自分でも理解した文章の内容を書けるようになるので、ライティング力が上がる。

長文リーディングができるようになるためのコツ

ただやみくもに、がむしゃらに何でも読んでいればいいかというと、そうでもありません。

今の自分に合ったレベルの、そして適度な長さのものを選ぶ必要があります。

わざわざ書籍を購入しなくても、今はオンラインに無料の情報があふれていますので、オンラインの記事を読むので十分です。

あまり長いものでも、飽きてしまうこともありますし、意味が理解できないものをひたすら目で追っているばかりでも意味がありません。

他のサイトでは、レベル別にどのような記事を読んだらよいかを詳しく解説しています。

エクササイズをやってみよう

今回は、IELTSExamというサイトの例文を見ていきましょう。

タイトルは、How Babies Learn Language(赤ちゃんの言語学習方法)です。

長文を読む時のコツが5つあります。

英語の長文リーディングのコツ
  1. タイトルを読んで内容を推測する
  2. 自分の思考に偏りすぎない
  3. わからない表現があっても考えすぎない
  4. 全体像を捉える
  5. 問題を先に読む(今回は割愛)

これらの点を踏まえながら読んでいきましょう。

試験の問題を解く時には他の攻略法があるので、今回は、「読むこと」だけに焦点を当てていきましょう。

参照元:IELTSEXAM

※拡大版はこちら↓

During the first year of a child’s life, parents and carers are concerned with its physical development; during the second year, they watch the baby’s language development very carefully. It is interesting just how easily children learn language. Children who are just three or four years old, who cannot yet tie their shoelaces, are able to speak in full sentences without any specific language training.

The current view of child language development is that it is an instinct – something as natural as eating or sleeping. According to experts in this area, this language instinct is innate – something each of us is born with. But this prevailing view has not always enjoyed widespread acceptance.

タイトルを読んで内容を推測する

タイトルは、How Babies Learn Language(赤ちゃんがどうやって言語を学習するか:赤ちゃんの言語学習方法)です。

このタイトルから、どのようなことが推測できるでしょうか?

一般的には、赤ちゃんや幼少期の時期は、言語は文法を学んでしっかり学習するというよりも、本能的な感覚で体得すると言われていますよね。

ここまでは、「何となくこんな感じかな」と推測するだけで大丈夫です。

もしかしたら、推測が違っている場合もあるので、あまり想像力を膨らませすぎないようにした方がいいかもしれません。

「なんとなく、赤ちゃんはこんな風に言葉を覚えるのかな?」とイメージができたら、次のステップです。

自分の思考に頼りすぎない

今回の内容は、赤ちゃんの言葉の学習能力ですが、自分があまり知らない分野の内容を読むこともあります。

スポンサーリンク

そういう時は、自分の思考に偏りすぎずに、新しい視点から文章を読めるようにしたいものです。

その方法は、文法とキーワードや表現をしっかり見ていくことです。

最初のパラグラフから見ていきましょう。

最初のパラグラフでは、

①During the first year of a child’s life

②during the second year

③Children who are just three or four years old

 

というように、年齢の表現が並んでいます。

ここでのポイントは、①、②、③で何が起こっているかを押さえることです。

一語一句訳さずに、何が起こっているかを見てみましょう。

①During the first year of a child’s life:parents and carers are concerned with its physical development

②during the second year:they watch the baby’s language development very carefully

③Children who are just three or four years old:who cannot yet tie their shoelaces, are able to speak in full sentences without any specific language training.

第1パラグラフでは、この流れを大まかに理解します。

そして、第2パラグラフのキーワードを見ていきましょう。

child language development is that it is an instinct

前後は省略して、child language development =instinct(生得の、本能的な)というポイントをおさえます。

さらに次の文でも、this language instinct is innate(この言語の直感能力は生得的)と同じような内容が出てきているので、このままの流れでいくのかなと思ったら、次にButという流れになっています。

では、他に何か意見があるということでしょうか。続きは、先入観なしに読んでいきます。

わからない表現があっても考えすぎない

いくつかわからない単語や表現が出てきても、考えすぎずに、最初は「要点だけ押さえよう」という気持ちで読むことを心がけるようにします。

理由は3つあります。

要点だけを押さえた方がいい理由
  • わからない所にこだわっても内容が理解できないから。
  • 要点を押さえたらあとは全体の流れで補える場合があるから。
  • 要点だけ押さえるトレーニングをして、何度も繰り返し読む練習をすることも大切だから。

わからない所にこだわっても、内容が理解できない

例えば、who cannot yet tie their shoelaces, are able to speak in full sentences without any specific language training.

この一文をがんばって読解しようとして10分、15分と使っているとします。

もちろん、自宅学習で、自分の好きな時間にするのであれば大丈夫なのですが、時間が限られている場合はそうはいきません。

一番大切なのは、「特に何にも練習しなくても子どもが完璧な文章を話せる」という内容になります。

要点を押さえたらあとは全体の流れで補える場合がある

要点を押さえたら、あとは読み進めるのも良いでしょう。

この文章は10パラグラフあるのですが、他のパラグラフでさらに違う調査結果などについて述べられているかもしれません。

なので、この2つのパラグラフの要点を押さえたら、あとは全体の流れをどんどん見ていく練習をします。

何度も繰り返して読む練習が大切

何度も繰り返して読み込むことも大切です。

特に、「早く読んで流れを理解しなければ」と焦っていると、なかなか英語のリーディングが楽しめないことがあります。

ですが、時間がある時には、自分のペースでゆっくり理解しようと練習していくと、徐々に知っている単語や表現が蓄積されてくるので、楽しみが増えてきます。

例えば、先ほどのこちらの文章

Children who are just three or four years old, who cannot yet tie their shoelaces, are able to speak in full sentences without any specific language training.

「早く読まなきゃ」と思っていると、長い文章にしか見えてきませんが、ゆっくり読んでみると

3~4歳くらいの子どもが、靴の紐も結べないのにも関わらず、特に言葉のトレーニングもなしにフルセンテンスで話すことができます。

なんとなくこのような意味ということが見えてきます。

そして日本語で考えても同じように、確かにまだ4歳くらいの子どもが大人と同じようなことを言っているのが想像できますよね。

全体像をとらえる

But this prevailing view has not always enjoyed widespread acceptance.

prevailing view:一般的な見解

not always…:いつも~とは限らない

widespread acceptance:広く受け入れられている

第2パラグラフの最後には、この文章があります。

これまで、子どもの言語習得能力は、本能的と思われていましたが、その反対の考えがこれから出てくるということです。

このように、全体の流れを理解することも、効果的な学習方法になるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。単語やフレーズを一つ一つ覚えることと並行して、このエクササイズをやると、さらに英語の読解が楽しく進められるはずです。

さらに、英語がもっと理解できるようになると、読むのが楽しくなるので、インプットできる情報量や世界がさらにひろがります。

そして、同じ文章や教材を何度も読むと、自信がついてくるので、さらにあなたの英語力は向上していくでしょう。

あなたの英語の上達を心から応援しています。

スポンサーリンク