個人的には、人のビジネスにどうこう言うつもりはないのですが、「ウソ」はよくないと思ってます。

ウソは、英語でTelling a lieですね。

 

ウソにも、色々な表現があって、

  • plumb lie(まったくのウソ )
  • outright lie(徹底的なウソ )
  • white lie という言い方もあります。いわゆる「罪のない嘘」

などがあります。

 

会話の中で「うそでしょ!」と言いたい時は、

No way.とか、No kidding !と言います。

 

それで、なぜこんなことを思ったかというと、「すぐ簡単に翻訳家として稼げる」ということを主張している人がいるからです。

私は、アカデミーの生徒さんには「フルサポート環境で私と一緒にやれば大丈夫」と言っていますが、「努力せずにできるようになる」なんて言っていません。

 

私は、留学中に約4年間翻訳と通訳の勉強をしました。現在も翻訳の仕事をたまに受けます。

さらに、翻訳通訳サービス会社に勤めた経験もあります。

 

その中で、「簡単に稼げる」なんて言っている人には一人も出会ったことがありません。

そして、言いたいのは、「翻訳家」はある意味ノマドですが、ある意味全くノマドではありません。

 

徹夜は日常茶飯事で、一つの文章の表現や単語のリサーチに何時間も時間を費やします。

失敗したらもう仕事がこなくなるので、神経をとがらせて仕事をしている人も多いです。

さらに、何人かの翻訳者で仕事をする時には、「専門用語」の議論などで辛らつなコメントを飛ばす人もいます。

もちろん、自分の仕事にプライドを持っている証拠なのでしょうが。

 

そして、週休5日は、完全にキャリアを確立した後ですね。

確かに、フリーで仕事をしている場合は、「いつからいつまでは仕事を受注しない」と決めることはできますが、収入は?

 

日⇔英の翻訳者、通訳者はライバルがたくさんいるので、参入していくのには、相当の決心がいります。

 

翻訳通訳会社としては、すでに仕事を頼んでいる、キャリアは5~10年以上ある人に安心して仕事を頼みたいので、駆け出しの翻訳者や通訳者が仕事をもらえることは少ないです。

私が勤めていた翻訳会社でも、5~10年のキャリアの人にいつも仕事を頼んでいました。

そして翻訳会社と良好な関係を築ける人ですね。

 

日英翻訳の単価を知っていますか?

 

ライバルが多い分、単価が低いです。

こんなに神経を使って1時間に3000円、一つの文書が1000円以下?と驚くこともありますよ。

 

でも、翻訳は経験が大切、履歴書に「あなたがどれだけ訳したか」を書くのが必須なので、とりあえず駆け出しの頃はレートに関わらず訳しまくる必要があります。

 

プロとしてがんばっていくためには、IT、医療、法律などの専門領域でひたすら勉強する必要があります。

英語のレベルは通訳はネイティブレベル、翻訳は英語の文章読解力と日本語の力も必要になります。

 

駆け出しのころは大変だし、日英翻訳通訳は超人気分野なので、ライバルも多い。

 

それでも頑張って勉強をコツコツ続けて努力する人が成功している領域です。

正直、私は翻訳を本業にはできませんでした。

 

 

私は、個人事業主ですが、最近よくあるネットビジネスのDMでは、「ツールで無料で片手間で稼げる、海外旅行にいつでも行ける」というメッセージをもらうことがあります。

私自信、自分でビジネスを始めるのは簡単ではないことを身に染みて知っています。

なので、興味を引くためのこういう謳い文句は、「ウソ」に近いものではないかと思うことがあるのです。

 

もちろん、そのオファーで人が幸せになれるのならいいのです。

「簡単に始められる」というきっかけで翻訳業務を始めて、それからキャリアを確立して自分のやりたいことがみつかった。など。

 

でも、翻訳=簡単に稼げてノマドライフは完全にLIEですね。

 

「英語で人生変わる」はあり得ます。

今の生活+英語のスキルで他の人よりも有利なスキルを身につけられるので人生は変わるかもしれません。

その結果、「英語でノマド」を実現することは可能でしょう。英語ができれば、海外転職、キャリアアップ、海外を股にかけてビジネスをすることもできるし、望めば海外移住もできますから。

 

ですが、翻訳で簡単にノマドライフはできません。

 

人によっては、これをWhite lie(悪気のないウソ)と言うかもしれませんね。

White lieとは、例えば子どもが「チョコレートがもっと食べたい」と言っても「もっと食べさせたくない」と思った母親がチョコレートを持っていても「もうなくなっちゃった、また今度ね」という事などです。

 

一つの提案として興味を持ってもらう。一つの興味付けとしてWhite lieの部分に入るのかもしれません。